令和3年(2021)10月8日(金)~10日(日)に開催予定だったF1日本GPの中止が決定された。
残念極まりない。今シーズンは3月29日決勝の第1戦バーレーンGPに始まり8月1日決勝第11戦ハンガリーGPまで新型ウィルス禍でも各国(主にヨーロッパ)で観客入りで開催されてきた。
それなのに諸外国より新型ウィルスは蔓延していない日本がなぜ中止なのか?
F1はF1サーカスと表現される。各チームや関係者が一団となって世界中の開催地を移動し開催されるからだ。新型ウィルス禍において程度の差はあれ世界各国は入国者の制限を行っている。そんな中でF1を開催するには入国に際し特別な体制を国として認める必要があるはずだ。ヨーロッパ各国は、文化として自動車が位置づけられF1をはじめいろいろなモータースポーツが歴史とともに社会に根付いている。だから、新型ウィルス禍でも開催に向け様々な努力がなされ対策をしながらF1が開催されている。
日本ではそれが出来なかった。もちろん、関係各位の方々は開催に向け「F1]の意味や開催の意義を説かれ、多大な努力をされたことでしょう。でも、日本社会ではそれが理解されなかった。中止の発表文には下記の一文がある。「F1日本グランプリを開催するために設定された期日までに、F1海外関係者の日本入国が確実な状況に至らなかったために、やむなく開催中止の決断をいたしました。」つまり政府当局がF1サーカスの入国に際し、意義を認め特別な体制を敷く許可をしなかったという意味である。日本社会は自動車関連産業で国が成り立っていると言っても過言ではない。それなのに自動車が文化として理解されていない現状が私は非常に残念である。
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F1日本GP開催中止のお知らせ。(鈴鹿サーキットのサイト)